研究課題
基盤研究(C)
個々の生物種は長い時間をかけて現在の生息環境パラメーターへと最適化してきたはずであるが、そこから生育限界を超えた別の環境へと再適応するのにどれほどの時間とゲノム配列への突然変異の蓄積を要するのか、どの遺伝子への変異がそれを可能にしたのか、を知ることは難しい。しかし、常温性藍藻を亜致死温度条件に曝しながら10年に及ぶ長期間の継代培養をおこなうことで、生育限界温度を超えた高温適応株のラインを作出できた。これらを用い、高温適応に寄与したゲノム中の突然変異部位の同定と遺伝子機能解析をおこなうべく、分子レベル、細胞レベルでの解析をおこなう。