研究課題
基盤研究(C)
高尿酸血症は成人で見られる慢性疾患であり、血液・腎臓系の基礎疾患と合併した際には重篤化する。応募者らは、大規模健康調査で取得した腸内細菌叢と血中尿酸値との因果関係を解析し、腸内における尿酸値調整因子として偏性嫌気性細菌C. aerofaciensを見いだした。本研究は、本細菌が有する新規な尿酸代謝経路の分子機構を決定することを目指し、同経路構成酵素群を遺伝学的(尿酸添加時の遺伝子発現変動)ならびに酵素化学的(変換活性画分の精製)、バイオインフォマティクス的(尿酸代謝細菌保有遺伝子の抽出)手法などから探索し、同定した酵素群の反応産物が周囲環境に与える影響までの、一連の機構を明らかにする。