研究課題
基盤研究(C)
現在,海洋環境におけるプラスチック汚染が地球規模で問題となっている。ポリエチレンテレフタレート(PET)などは海上を漂った後,塩が付着した漂着プラスチックとなる。近年,PET 分解細菌より PET 分解酵素(PETase)が発見され,PETの酵素による分解に期待が寄せられている。しかし,漂着プラスチックには,塩が付着しているため,非耐塩性酵素である PETase では分解できない。そこで本研究では,高塩濃度下で機能する耐塩化酵素を用いて海洋漂着プラスチックを分解するという新たな分解法を開発することを目的とする。目的達成のために,既報の非耐塩性PETaseを耐塩化し,高度好塩菌で生産させる。