研究課題
基盤研究(C)
高温ストレス下のコムギ葉において、細胞壁の主要成分の一つであるペクチン多糖類が、高温ストレスに応答して大規模な構造変化を起こすことが示された。この「細胞壁リモデリング」は、高温ストレス下での水分保持能や力学強度の補強、あるいは熱伝導率の調節など、植物の新しい高温耐性メカニズムを反映している可能性がある。そこで本研究では、高温ストレス下における植物細胞壁の物理化学的性質の変化や、その分子応答の植物内での多様性、さらに関連遺伝子の機能など、高温下の細胞壁リモデリングについて理解を進める。