研究課題
基盤研究(C)
非共有結合性の酵素複合体形成を鍵とし、抗腫瘍性複雑中分子群の化学-酵素ハイブリ ッド合成法を確立する。申請者らはごく最近、巨大酵素 (> 160 kDa) と 小さなタンパク質 (< 10 kDa) との複合体形成により酵素の可溶性と活性が向上することを見出した。これを基盤 として機能未解明酵素の大量発現・精製を実現し、触媒機能を明らかにする。比較的剛直な小タンパク質を固定化し、柔軟な巨大タンパク質の固定化と再利用を可能とする。 さらに、本酵素へ非天然型の合成基質群を適用して反応性官能基を導入し、続く化学変換で マクロ環を構築する。独創的中分子群の迅速合成・多様化を達成する。