細胞接着不全に基づく固形がんへの薬剤送達の改善

• 研究課題/領域番号: 24K08734
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分38040:生物有機化学関連
• 研究機関: 日本大学
• 研究代表者: 袴田 航 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (10333337)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: がん / 化学療法 / 細胞接着 / ゴルジ体マンノシダーゼ / 阻害剤

研究開始時の研究の概要

がん細胞の接着に重要な細胞表面糖鎖の生合成酵素であるゴルジ体マンノシダーゼの阻害剤を開発し、本酵素阻害により誘起される細胞接着不全に基づきがん腫瘍細胞塊の構造を脆弱にすることにより抗がん剤のがん腫瘍への送達問題を解決する研究である。がん化学療法において、固形がん腫瘍内部への抗がん剤の送達不良は大きな課題であり、本阻害剤で脆弱となったがん腫瘍細胞塊に抗がん剤を作用させることができれば、化学療法の薬剤送達不良は改善される可能性がある。その基盤となる既知ゴルジ体マンノシダーゼ阻害剤とは異なるドラッグライクな構造を有する阻害剤を見出し活性向上を試み、がんの薬剤送達問題に新たな解決策を提示する。