マイクロ波による非平衡局所加熱現象を利用した位置選択的なペプチドの変換反応の開発

• 研究課題/領域番号: 24K08738
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分38040:生物有機化学関連
• 研究機関: 甲南大学
• 研究代表者: 栢森 史浩 甲南大学, フロンティアサイエンス学部, 特任研究助教 (60971645)
• 研究分担者: 臼井 健二 甲南大学, フロンティアサイエンス学部, 准教授 (70543792)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: マイクロ波 / ペプチド / 非平衡局所加熱 / ナノ粒子

研究開始時の研究の概要

ペプチド鎖内に同一の保護基が導入された同一アミノ酸があり、そのうち特定のアミノ酸残基の側鎖のみを脱保護したい場合、アミノ酸それぞれに異なる保護基を導入しておく必要があり、合成に労力を要していた。本研究ではペプチドを金属粒子と連結し、この材料へのマイクロ波照射による非平衡局所加熱現象を利用して、その問題の解決を図る。マイクロ波によって金属粒子近傍は高温となり、その粒子から離れるにつれ温度が低下する。粒子近傍のアミノ酸側鎖では脱保護反応は進行するが、離れた位置では熱の影響は小さく反応しないと考えられる。本研究を通して、有機合成におけるマイクロ波の新たな活用法を見出す。