研究課題
基盤研究(C)
南九州ではサツマイモ基腐病が蔓延しており、サツマイモの農業や澱粉・焼酎製造の主要産業に悪影響を及ぼしている。一方、サツマイモは病原菌などのストレスにより異常代謝物を生成するが、これらの成分には有害性が示唆されており、サツマイモ製品の品質や食品安全上の問題が懸念されている。本研究では、簡便なストレス応答性試験法を開発し、近年の優良サツマイモ品種について異常代謝物の生成能を評価する。また、サツマイモから異常代謝物を精製し、それらの理化学特性や有害性などを明らかにする。本研究の成果は、高品質な国産サツマイモの安全性について科学的根拠を提供するとともに、地域サツマイモ産業を振興する重要な意義を持つ。