研究課題
基盤研究(C)
インスリン製剤や使用法の発展により、1型糖尿病の治療状況は着実に改善している。特に食事管理においては、食後血糖への影響が強い炭水化物量を計算し、超速効型インスリン投与量を調整する方法であるカーボカウント法が登場した。一方で、他の主たる栄養素である蛋白質・脂質を多く含む食事、例えばピザや焼肉に対する治療法は未確立であり、食後3-4時間以降にコントロール不能な血糖上昇を認めてしまう。この影響により血糖値は悪化し、場合によっては食事制限を余儀なくされる。今回、1型糖尿病のインスリン療法において、高蛋白・脂質食による血糖上昇を抑制するために必要なインスリン投与法の確立を「問い」に定め、研究を計画した。