研究課題
基盤研究(C)
生活習慣病に対する一律な食事制限は高齢期になるとサルコペニアを引き起こすことが危惧される。肥満の予防やインスリン抵抗性改善作用を有する食品の選択的補充が注目される。有力な機能性成分としてマグネシウム(Mg)に注目した。低Mg血症は肥満やインスリン抵抗性を導くことが知られている。慢性微小炎症とMg欠乏の関係も示唆されているが、その機序は解明されていない。本研究では、Mg欠乏で惹起される炎症反応のシグナル経路を同定し、Mgの抗炎症作用の科学的根拠を明らかにすることを目的としている。新しい生活習慣病対策につなげて、高齢化社会の課題である健康寿命の延伸に貢献したい。