研究課題
基盤研究(C)
米品種「ゆきひかり」は米アレルギー症状を緩和する米として知られているが、そのアレルギー抑制メカニズムは未解明である。申請者は、ゆきひかりの精白米中に特異的なタンパク質複合体を見出し、その構成要素にアレルゲンタンパク質が含まれることを明らかにした。また、ゆきひかりはグルタチオン含量が少なく、タンパク質複合体はグルタチオンを加えると消失することを確認した。本研究では、ゆきひかり特異的なタンパク質複合体を構成するアレルゲン以外の因子を同定し、グルタチオンがレドックス制御を通じてタンパク質複合体化を調節するかを検証する。さらに、アレルギーモデル動物でタンパク質複合体やグルタチオンの影響を評価する。