研究課題
基盤研究(C)
キノリン酸はトリプトファン・ナイアシン転換経路の中間代謝産物であるが、中枢神経系に多量に存在すると神経細胞上のNMDA受容体を介して神経細胞を変性させることが報告されている。そこで本研究ではキノリン酸の産生に影響を及ぼすトリプトファン代謝鍵酵素の調節機構を明らかにし、キノリン酸を増加・抑制する食品成分や環境化学物質を探索する。さらに、脳の慢性炎症モデルを用いてトリプトファン代謝鍵酵素の変動、脳腸軸としての腸内細菌叢との関連性、食品による制御機構について研究を行う。