研究課題
基盤研究(C)
神経変性疾患に共通してみられる所見として、中枢神経系の免疫細胞であるミクログリアの活性化、すなわち神経炎症が起こっていることが認められる。従って、ミクログリアの活性化を制御することができれば神経炎症の抑制や疾患の予防につながると考えられる。申請者は、赤ビート由来成分であるベタニン(Betanin)がミクログリアの活性化を抑制、すなわち抗炎症作用を有すること、また、ミクログリアの極性を炎症性から抗炎症性のタイプへと変化させる性質を持つことを見出している。そこで、ベタニンの抗炎症作用の詳細なメカニズムを解明することにより、新たな神経炎症治療・予防薬の創薬標的やシーズを見出すことを目指す。