研究課題
基盤研究(C)
糖分とタンパク質との非酵素的な反応である糖化反応は血液中をはじめ全身で起こり、終末糖化産物(AGEs)を産生する。生体中のAGEsは老化に伴い蓄積し、生体に悪影響を及ぼす。血中AGEs濃度の高い糖尿病患者は骨折の罹患率が高いことが知られていることから、我々はAGEsが骨機能に与える影響、特に骨吸収に関わる破骨細胞の分化異常に関する研究を行ってきた。これまでに破骨細胞分化の必須転写因子がAGEsにより抑制される過程に、miRNAが関与する可能性を示した。本研究では、AGEsによるmiRNAの発現メカニズムの解明並びにAGEs産生抑制作用を持つ植物素材による骨機能低下予防の可能性について検証する。