研究課題
基盤研究(C)
腸管オルガノイドは内側が管腔側、外側が基底膜側という独特の構造を有しており、経口摂取した物質の影響を調べるためには管腔側である内側に物質を投与する必要があり、コストや時間の点から制約が大きい。この問題を解決するために、内側が基底膜側、外側が管腔側に反転させた腸管オルガノイドを用いれば、腸管幹細胞に影響を与える食品成分を簡便に探索できると考えた。さらに、そのような食品成分を与えたマウスの腸管における変化が反転オルガノイドを用いた結果と同等であれば、反転オルガノイドの有用性を実証でき、動物実験代替法の確立が急務となっている現在の社会的要請にマッチした機能性評価系へと展開できることが期待される。