研究課題
基盤研究(C)
家畜や家禽等から細胞を採取・培養し、食肉の代用品として細胞培養食品を生み出す研究開発が世界的に進められている。その安全性に関する議論において細胞培養食品の加工時に生体内と異なる発現制御やエピジェネティックな修飾を受けることで意図しない形質を獲得し、これまでの食経験から安全性の説明が困難な製品が生み出される懸念が指摘されている。本研究では、細胞培養食品として利用が考えられうる種々の細胞において既存疾患の原因遺伝子の一つであるプリオン遺伝子に着目し、細胞培養食品の加工時に利用されうる培養条件や培地成分により転写亢進や異所的発現亢進が起こりうる条件の探索及び発現制御メカニズムについて検討する。