研究課題
基盤研究(C)
グリコサミノグリカン(GAG)は構成二糖の種類、反復数、硫酸化の位置に多様性があり、生体内での多様なGAG機能の演出や様々な疾患発症に関わる。しかし、現在のGAG解析の主流は、二糖反復構造まで酵素分解し、その二糖の組成分析であり、煩雑かつ時間がかかり、破壊的で多糖の性質が消失してしまう特徴がある。したがって、GAGをそのまま解析する手法が必要であり技術的革新が求められている。本研究はその第一歩としてGAG多糖に特異的に結合する新奇プローブを開発する。具体的には、GAG多糖の分解および生合成に関与する酵素に着目し、その触媒活性のみを消失させ基質結合性を保持させた変異体酵素を設計、開発する。