研究課題
基盤研究(C)
イネは、褐条病細菌Acidovorax avenaeのイネ非病原性N1141菌株由来の鞭毛タンパク質フラジェリンを認識し、PAMP-triggered immunity(PTI)という植物免疫反応を誘導するが、イネ病原性K1菌株のフラジェリンは認識できないためPTIを誘導できない。そこで、本研究ではN1141フラジェリンとK1フラジェリン間に存在するイネによる認識とPTI誘導特異性の分子機構を糖鎖の構造とイネによるフラジェリンの断片化様式の観点から解明しようと考えている。本研究により病原菌の認識回避機構が明らかになることで、難防除性の植物病原細菌病との戦いに新戦略を提示することになる。