研究課題
基盤研究(C)
植物は特化代謝産物を生産・分泌し、花粉媒介者の誘引や病原菌に対する防御などに活用している。しかし、こうした生物活性は、生産・蓄積された特化代謝産物そのものが有する化学特性によるのか、あるいはより複雑なしくみが関わっているのかに関しては、まだ不明な点が多い。薬用植物ムラサキは細胞外にナフタキノン化合物であるシコニンを蓄積しており、病原菌に対する防御に機能させていると考えられている。シコニン生産時にはペルオキシダーゼが細胞外に分泌されることから、シコニンを介した病害抵抗性におけるペルオキシダーゼの作用を明らかにする。