研究課題
基盤研究(C)
C4植物は、C4代謝回路を駆動することにより維管束鞘細胞にCO2を濃縮することで、乾燥や高温環境で葉内のCO2濃度が低下する条件下でも高い光合成活性を維持することができる。本研究では、Flaveria属においてC4化に伴い発現が上昇するRETICULATA-RELATED (RER)3およびRER4に着目した解析を行う。RER3およびRER4はC4種Flaveriaにおいて維管束鞘細胞の葉緑体包膜に局在しており維管束鞘細胞葉緑体の発達や機能維持に関与することが予想される。これらの解析を通じてC4代謝回路構築の律速要因となっている、維管束鞘細胞の葉緑体制御の分子メカニズムの解明を目指す。