研究課題
基盤研究(C)
我々の多様な食を支えるムギ類,アブラナ科野菜,テンサイ等,長い冬を経験しなければ花芽が誘導されない春化要求性の作物には,春の高温が花芽の誘導を抑制する現象(脱春化)が認められる.申請者は,春化要求性のモデルとして二年生テンサイに着目し,春化後の高温で,開花能力(冬の記憶)がほぼ完全に維持される(高温耐性)系統と,冬の記憶がほぼ完全に喪失する(高温感受性)系統を見出した.このユニークな系統を用い,全ゲノム情報を活用した解析により,冬の記憶の維持・喪失の分子機構を解明する.