研究課題
基盤研究(C)
農業生産性の向上のため、種子休眠を自在にコントロールできる技術の開発が求められている。申請者は、休眠状態のイネ種子から植物の発芽を抑制する内生細菌(発芽抑制菌)3菌株を新たに単離した。本課題では、これらの発芽抑制菌が植物の種子休眠に与える影響の解明を目的として、発芽抑制菌の植物種子への処理試験、分泌する発芽抑制物質の同定を行うとともに、休眠の強度の異なるイネ系統の内生細菌叢を比較する。得られた知見は、発芽抑制菌を活用した新たな種子休眠コントロール技術の開発および植物と内生微生物の共生体(ホロビオント)の視点での種子休眠メカニズム解析の基盤となり、農作物の生産性の向上に寄与する。