研究課題
基盤研究(C)
気候変動による気温の上昇は,日本ワインの品質低下を招く脅威である.研究代表者がこれまでに考案したブドウの新梢と花穂を切除して誘導される副梢を用いて成熟期を冷涼な晩秋に遅らせる技術(以下,副梢栽培とする)は,効果的な温暖化適応技術として普及が進みつつある.しかし,副梢上の花穂の発生頻度や花穂の大きさがブドウ品種ごとに異なり,一部に副梢栽培が困難な品種が認められている.本研究課題では①副梢上の花穂発生促進方法の開発と果実品質評価,②花穂の発生が乏しい品種における副梢栽培の適用が果実およびワイン成分含有量に及ぼす影響を評価する.本研究により,ワイン用ブドウ栽培への副梢栽培技術の利用拡大を目指す.