研究課題
基盤研究(C)
日本固有ブドウ品種‘甲州’および‘マスカット・ベーリーA’は、欧州品種より3倍以上果粒が大きいため、ワイン原料としての適性は低いと言わざるを得ない。しかし、日本固有品種は我が国の食の文化・伝統であり、日本ワインの発展に欠かせないことも事実である。「果粒肥大期に一時的でも細胞の分裂あるいは伸長を抑制することで果粒肥大を抑えることができる」と仮説をたて、「L-2-アミノオキシ-3-フェニルプロピオン酸(AOPP)」がブドウ果粒の肥大を抑制するという全く新しい現象を分子レベルで証明するとともに、AOPP処理による果粒肥大抑制技術を開発し、日本固有品種の小粒化による果実品質の向上を目指す。