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フジ園芸品種における細胞質DNAの遺伝様式および遺伝的類縁関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24K08896
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39030:園芸科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

水ノ江 雄輝  九州大学, 農学研究院, 助教 (50759206)

研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードフジ / 園芸品種 / 自家不和合性 / 交雑親和性 / 花粉管伸長 / 種子発達 / 遺伝的類縁関係 / 細胞質DNA / 細胞質両性遺伝
研究開始時の研究の概要

フジ園芸品種では,品種間に花色,花形,花房長,開花期,葉の斑入り等の多様な変異が認められる.これら品種間変異の調査において,遺伝的類縁関係の情報は欠かせないが,フジ園芸品種では詳細な研究は行われておらず,品種間の不明瞭な遺伝的類縁関係が有用形質・遺伝資源の評価および育種計画の立案において大きな障害となっている.本研究では,細胞質DNAの遺伝様式の解明,細胞質DNAおよび核DNAの多型検出により,フジ園芸品種の遺伝的類縁関係を明らかにする.本研究の遂行によって遺伝的差異を考慮した形質の評価が可能となるため,フジ属植物における今後の研究の発展が期待できる.

研究実績の概要

フジ属のフジ,ヤマフジおよびシナフジは互いに交配可能であるといわれており,一部の園芸品種はこれら種間雑種に由来すると考えられているが,園芸品種の由来に関する詳細な資料は残されていない.また,園芸品種の自家和合性,種内および種間交雑親和性に関する報告もないことから,現在の園芸品種の成立起源や類縁関係も明らかではない.そこで本研究では,フジ属園芸品種において交配試験を行うとともに,自家,他家交配を行った際の花柱内の花粉管伸長を観察することでフジ属園芸品種の自家和合性,交雑親和性を評価した.
自家交配では,一部の品種で結実が認められたが,結実率には年次変化があった.他家交配では,2年連続でヤマフジとフジとの間に結実が認められたが,その他の交配組み合わせでは結実は認められなかった.これらのことから,フジ,ヤマフジは自家和合性であり,ヤマフジを種子親,フジを花粉親とした種間交雑が可能であることが示された.同一交配区において結実率に年次変化が認められたことから,植物体の生理条件,生育温度といった環境要因も結実に影響していると考えられた.
いずれの種においても,自家交配では花粉管が子房に到達している雌蕊が多く,花の着生位置による花粉管伸長の違いは認められなかったが,他家交配では花粉管が子房まで到達している雌蕊は少なく,花柱内で伸長を停止している花粉管が多く認められた.これらのことから,自家交配では受精後の種子発達,他家交配では受精前の交雑親和性が結実率に影響している可能性が考えられた.

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

自家不和合性および交雑親和性の評価を行うことができたが,当初予定していた園芸品種の遺伝的背景(多様性)の調査に遅れが生じた.

今後の研究の推進方策

DNAマーカーにより園芸品種において多型を検出することで園芸品種の遺伝的多様性を明らかにするとともに,他家交配により得られた実生を用いて,両親からの細胞質DNA,核DNAの遺伝様式を明らかにすることでフジ属園芸品種の遺伝的背景を明らかにする.

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2025

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] フジ属園芸品種の自家・他家交配における花柱内の花粉管伸長2025

    • 著者名/発表者名
      水ノ江雄輝・貞末春介・尾崎行生
    • 学会等名
      園芸学会令和7年度春季大会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書

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公開日: 2024-04-05   更新日: 2025-12-26  

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