研究課題
基盤研究(C)
多くの植物ウイルスの粒子はゲノム核酸と外被タンパク質(CP)から構成される単純な構造を持ち、感染した植物細胞内で複製-翻訳、ウイルス粒子形成、移行の3つの段階を経て、植物全体に感染する。しかしゲノム核酸の複製、CPの翻訳が行われた後、これらが細胞内でどのように結合して、ウイルス粒子を形成するのかは不明である。本課題では、細胞内で作られるウイルスを3つの段階に分けて調べることで、ブラックボックス化している粒子形成の過程を明らかにし、複製-翻訳と移行の間を埋めることで、粒子形成過程を標的としたウイルス病防除への応用につなげる。