研究課題
基盤研究(C)
植物ウイルスの約65%は昆虫によって伝搬される。昆虫媒介性ウイルスは自身の感染拡大のため媒介昆虫の寄主選好性を巧みに操作することで伝搬効率を高めていることが知られているが、そのメカニズムについては不明な点が多い。本研究では、ムギ類作物に感染して収量を減少させる虫媒性ウイルスを対象に、植物ウイルスによる昆虫の寄主選好性操作の鍵となる「保毒昆虫による健全植物の選好」について媒介昆虫によるタンパク質分泌に着目して解析を行い、「植物ウイルスはどのような分子メカニズムで保毒媒介昆虫の寄主選好性をコントロールするのか」を植物・昆虫の両面から解明することを目指す。