研究課題
基盤研究(C)
交尾の際、オスからメスへ送られる射精物には、精子の他に様々な機能を持ったタンパク質を含んでいることが知られている。例えば、ヒトでは900種類以上、ショウジョウバエでは200種類以上のタンパク質が含まれており、メスの再交尾を抑制、産卵を促進するといった様々な機能を持つ。サツマイモの害虫イモゾウムシにおいて、幼虫期の餌によって射精物に含まれるタンパク質が質的に変化し、射精物に対するメスの反応も変化することが世界で初めて明らかとなった。そこで本研究では、プロテオーム解析などを用いて変化する雌雄のタンパク質の構造・機能をもとに、世界で初めて多様な射精物の変異を生み出すメカニズムの解明、その進化に迫る。