研究課題
基盤研究(C)
本研究ではウミガメ類の脳内において、鼻腔内に存在する4カ所の嗅覚領域からの投射部位を一次経路から順に追跡し、さらに投射部位の詳細を組織形態学的に解析することで、ウミガメ類で嗅覚情報がどのような経路で処理されているのかの解明を目指す。特に、意識に上るための中継地点である嗅皮質および本能的行動への中継地点である大脳基底核へ入力する経路を同定することで、意識的および無意識的な行動を仲介する嗅覚領域および経路を特定し、ウミガメ類がどのような匂いをどのような生態に利用しているのかを追究する。