| 研究課題/領域番号 |
24K08950
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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| 研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 里子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (40723804)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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| キーワード | 海棲哺乳類 / 動物福祉 / テロメア / 酸化ストレス / 飼育 / 白血球分画 |
| 研究開始時の研究の概要 |
小型鯨類のうちマイルカ科とネズミイルカ科のうち主にハンドウイルカとスナメリについて、水族館で飼育される個体、野生下で死亡した直後に水族館に搬送された個体等を対象とし、個体の複数組織からテロメア長を検出し、酸化ストレス値と白血球分画等を検出する。飼育個体についてはこれらの値変化を追跡して、個体の生理、環境情報と比較し、テロメア長に影響を与える要因を解明する。組織間・個体間・飼育-野生間・種間で値を比較して小型鯨類のテロメ ア長動態の包括的理解を目指す。将来的な野生応用のための予備的知見を得、飼育における適切な環境、繁殖条件等について検討、提言する。
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| 研究実績の概要 |
本研究では、海棲哺乳類を対象とし、特にマイルカ科とネズミイルカ科の小型鯨類うちハンドウイルカとスナメリに着目した。水族館で飼育される個体、野生下で死亡した直後に水族館に搬送された個体を対象とし、生息域内外(飼育下、野生下)の慢性ストレス評価におけるテロメアの利用可能性を検証することを目的とした。 京都水族館・名古屋港水族館・鳥羽水族館・海遊館等の協力を仰ぎ、飼育される個体および、搬入される野生死亡個体を対象に実験を実施した。 令和6年度は、水族館飼育個体から血液サンプルを取得した。血液サンプルからDNAを抽出し、サザンブロット法によりテロメア配列を検出しテロメア長の分布を確認した。また、qPCR法等を適用し、継続的にテロメア長動態を追跡した。同サンプルから血液から酸化ストレス値と白血球分画等を検出し、テロメア長と比較した。 また、水族館に不定期に搬入される野生環境で死亡した個体を対象に、通常の小型鯨類野生生体からは困難な体内組織のサンプル採取を試みた。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
水族館と連携しサンプルを得、実験を進めることができた。サザンブロット法により検出したテロメア長及び、酸化ストレス値と白血球分画については結果をまとめ、論文を執筆し、Marine Mammal Scienceに投稿した。現在査読中である。 飼育小型鯨類に限定すると個体数が限られることから、他の水族館等にも連絡をとり打ち合わせを実施した。また、飼育鰭脚類についてもサンプル取得を検討した。 以上、飼育個体については、当初の計画以上に研究が進み、発展させることができた。 一方で、野生環境で死亡した個体のサンプルについては、内部組織のサンプルを得ることができたものの、サンプル品質の問題により、分子生物学的実験の実施には至らなかった。今後の改善に向けた課題が明確になった。
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| 今後の研究の推進方策 |
引き続き水族館と連携し、より多くの飼育個体からサンプルを取得し、qPCR法によりテロメア長動態を追跡する。繁殖期等ストレスがかかる時期に行動観察、音響観察などを検討する。 一方で、野生環境で死亡した個体のサンプルについて、情報収集を進め、品質の高いサンプルを得られるよう努力を続ける。 初年度は成果発表の機会が少なかったため、今後は研究課題推進だけでなく、研究成果の積極的に発信を心がける。
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