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緑道網の実践的デザイン論の案出

研究課題

研究課題/領域番号 24K08979
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39070:ランドスケープ科学関連
研究機関北九州市立大学

研究代表者

石松 一仁  北九州市立大学, 法学部, 教授 (60724606)

研究分担者 須藤 朋美  九州工業大学, 大学院工学研究院, 助教 (60847797)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード緑道 / 等時圏ポリゴン / 自転車・自動車移動圏比較 / QGIS / グリーンインフラ / 地理空間情報分析 / ランドスケープデザイン論 / 景観生態学
研究開始時の研究の概要

緑道とは,緑地帯による生物の生息地相互の連絡機能を兼ねた歩道・自転車道およびそのネットワークのことであり,多機能重合型のグリーンインフラストラクチャー(以下,GIと称す)である.わが国は,欧州連合のように緑道が内包する諸機能を効率的に引き出すことができておらず,緑道に関する実践的デザイン論の整備が急務となっている.そこで本研究は,欧州連合が実践している緑道網の実践的デザイン論とそれに伴う都市形態の変遷について科学的な調査を実施する.そして,その結果に基づき,わが国の社会情勢に適した緑道網の実践的デザイン論を案出することを本研究の目的とする.

研究実績の概要

文献調査および国内研究者へのヒアリングを通じて、欧州において緑道(グリーンウェイ)を交通インフラの一環として積極的に整備・活用している主要都市を抽出した。それらの対象都市に対しては、QGISのプラグイン(ORS Tools)を用い、各都市の中心部(原則として市庁舎または中央駅)を起点とした自転車による移動到達圏の空間分析を実施した。具体的には、自転車による5分圏、10分圏、15分圏の等時圏ポリゴンを作成し、それぞれの範囲をバッファとして地理空間的に可視化・定量化する手法を確立した。この分析により、各都市における緑道ネットワークの連続性および中心部へのアクセシビリティに関する比較評価のための分析基盤を構築することができた。
さらに、同様の手法により、自動車による5分圏、10分圏、15分圏の等時圏ポリゴンも作成可能であることから、自転車と自動車それぞれの移動圏におけるバッファ面積を算出し、その比率を新たな評価指標として導入した。この指標に基づいて各都市を比較することで、自転車優位あるいは自動車優位な都市構造の傾向を可視化することが可能となり、特徴的な比率を示す都市における土地利用や緑道整備の実態を定量的かつ多角的に分析する枠組みを整備した。これにより、今後の考察において、空間構造の差異を生み出す要因の解明や、自転車交通に適した都市環境のあり方に関する示唆が得られることが期待される。
なお、海に面して緑道が整備されている都市に関しては、地理的特性上、海上を自転車あるいは自動車で物理的に移動することができないため、海側には等時圏ポリゴンの拡張が制限される。このような構造上の制約により、本調査で確立した手法では当該都市の特徴を適切に捉えることが困難であると判断し、本研究では分析対象から除外する方針とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、職場の異動に伴い、研究室環境の整備に相応の時間を要したため、当該研究への本格的な着手時期が当初の計画よりも遅れる結果となった。また、都市における自転車交通の優位性を客観的に評価するための新たな指標の検討および開発に予想以上の時間を要したことから、当初予定していた地理空間分析の一部については、現時点では完了していない。

今後の研究の推進方策

未完了となっている地理空間分析の一部については、可及的速やかに作業を完了させる予定である。その後、得られた分析結果に基づき、空間構造や自転車交通の特性が顕著に表れている都市を数都市に絞り込み、現地調査を実施する。現地調査においては、緑道網のデザイン特性に加え、既成市街地における緑道整備の方策や課題を把握することを目的とし、現地観察および関係行政機関・実務者へのヒアリング調査を行う。これらの調査成果を踏まえて、既存の地理空間情報データを適宜更新し、対象都市における緑道整備の実態と都市構造との関係性について、より深化した考察を展開することを目指す。
さらに、可能であれば、当該都市の土地利用データあるいは高解像度衛星画像を複数年代分収集し、土地利用の経時変化を分析することで、緑地整備と土地利用との相互関係を把握することを試みる。これにより、緑道整備が都市の空間構造や土地利用の変遷に与える影響、あるいは土地利用の変化が緑道整備に及ぼす影響について、実証的かつ多角的に検討するための基礎的知見を得ることを目指す。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書

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公開日: 2024-04-05   更新日: 2025-12-26  

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