研究課題
基盤研究(C)
気候変動の影響を受け、植物はより深刻な乾燥ストレスを受けることが予測されているが、高耐乾性と高成長の両立は困難と考えられている。近年、乾燥ストレスによる幹の通水阻害の生じにくさ(抵抗性)が樹木の耐乾性を大きく左右し、樹木の成長に大きな影響を及ぼすことが明らかになってきたが、そのメカニズムは十分に解明されていない。本研究では、成長や耐乾性に大きな種内変異があるヤナギ2種の多系統を用いて、通水阻害抵抗性―耐乾性―成長関係を決定するメカニズムを、幹の木部構造や葉の生理生態特性などの点から解明する。また、気候変動による乾燥ストレス増大に対する、ヤナギ高成長系統の脆弱性について評価する。