研究課題
基盤研究(C)
越冬する樹木(カツラ)の樹皮から抽出してきた細胞壁画分から、凍結を促す活性(氷核活性)が検出され、その原因物質が細胞壁成分である可能性が示唆された。また、このような氷核活性は、活性の強さに違いはあるものの、札幌で採取した複数の広葉樹や針葉樹の枝の樹皮由来の細胞壁画分からも検出された。そこで本研究では、新規の氷核物質と予想されるこの細胞壁成分が、樹木の細胞や組織の凍結挙動にどのような影響を及ぼしているのかについて精査し、越冬時において細胞外氷晶が形成・蓄積されるアポプラスト領域が樹木の凍結抵抗性にどれだけ重要であるかを検証する。