研究課題
基盤研究(C)
NMRを用いてセルロースの分子量および分子量分布を簡便に測定する手法を開発する。この手法の特徴は、試料の正確な秤量や濃度の調整が不要なこと、および純粋ではない試料においてもセルロースが含まれてさえいれば分子量が測れることである。研究すべき点は、①セルロースを溶解でき、粘度の低い重水素化溶媒を見つける ②その溶媒中におけるセルロースの拡散係数をNMRで測定し、分子量との関係を定式化することである。本手法は、精製が困難な混合物にも適用でき、今まで測れなかったセルロースの分解物や未精製の試料において絶大な威力を発揮する。