研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、北海道沿岸を主産地とするコンブのなかで、分類学的に客観性を欠くものの再検討を行うとともに、地域個体群の遺伝的多様性を明らかにし、局所適応進化と種分化について議論することである。具体的には、(1)ミツイシコンブとナガコンブの分類学的検討、(2)チヂミコンブとアツバコンブの分類学的検討、(3)ミツイシコンブグループ種内、およびチヂミコンブグループ種内の遺伝子構造の解明、(4)北海道内におけるコンブ種分化の変遷の解明、である。これらコンブの多様性の理解は、これまで研究者や漁業者の経験に頼るところが大きく、客観的な遺伝子情報を用いた科学的な解析はこれまで試みられていないものである。