研究課題
基盤研究(C)
南方の集団は温暖な環境の恩恵を受け、体サイズが大型化するが、共通環境での成長率は、反対に北方ほど高い可能性がある。これはカウンターグラディエントバリエーションと呼ばれるが、その至近要因については未だ不明な点が多い。本研究では、カウンターグラディエントバリエーションが行動特性の変化に起因するという仮説を検証する。北海道、本州、九州に生息する天然アユを捕獲し、共通環境での成長率および縄張り性を比較することで、成長率におけるカウンターグラディエントバリエーションを検証し、行動的側面のメカニズムまで追及する。