研究課題
基盤研究(C)
大気中の二酸化炭素濃度の増加は、地球温暖化や海洋酸性化の原因である。これらはサンゴをはじめとする石灰化生物の骨格形成を阻害すると考えられている。しかし、サンゴの石灰化に関わる輸送体研究は不完全であり、実際のサンゴの物質輸送能を考慮した上でのサンゴの将来予測は成されていない。そこで、サンゴの炭酸カルシウム骨格形成に関与すると考えられる膜輸送体遺伝子の同定・活性解析・局在の把握を行い、サンゴの物質輸送能を考慮した将来予測に有用な知見を得ることを目的とする。本研究は、サンゴ個体レベル、群集レベルでの炭素循環よりも上流の分子レベルで炭素循環を理解し環境予測に活用するという新たな概念を生むと考えられる。