研究課題
基盤研究(C)
粘性と流れのある海中は海底歩行を行う生物に独自の歩行戦略を要求した。しかし陸上歩行動物と異なり、海洋生物の歩行メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は海底で四足歩行を行うイカ類であるハナイカに着目し、その歩行メカニズムを探ることを目的とする。多くのイカが遊泳を行うのに対し、ハナイカは腕を前肢、外套膜腹側であるフラップを後肢として四足歩行を行う。本研究ではこのフラップと腕の組織学的解析や接地面の分泌物の成分分析、飼育実験による歩行運動の動画解析、成長に伴う変化の解析等を通してハナイカの四足歩行メカニズムを解明する。