研究課題
基盤研究(C)
仔稚魚は、獲得免疫が未発達で高度な免疫はほとんど機能していないと考えられている。しかし、申請者のこれまでの研究から魚病細菌を暴露した仔稚魚および生餌を与えた稚魚は、通常飼育した仔稚魚より抗病性を示すことを見出している。この抗病性機構は、生きている細胞が放出する細胞外小胞に起因すると考えられる。そこで本研究は、魚病細菌および仔稚魚の餌料である動物プランクトンなどの餌生物から、抗病性付与に関与する細胞外小胞を抽出し、新規な経口ワクチンや抗病性の付与・持続能を有した配合飼料を開発し、魚にストレス無く細菌病に強い稚魚を安価で大量に育成する抗病性種苗生産システムの構築を目的とした。