研究課題
基盤研究(C)
多くの動物は空腹や飢餓になると新たな餌環境を探索するために大胆行動をとるが、絶食 時の大胆行動がどのような脳内機構によって調節されるか不明である。また、多様な本能 行動を調節する神経ペプチドであるバソトシン(VT)が絶食時の大胆行動や摂食調節にどのような役割を果たすのかは不明である。これらの課題解決のため、1)大胆行動をとる絶食個体の脳内でVT神経の活動量や投射領域が摂食個体と比べてどのように異なるか調べる。2)摂食を調節する神経や、満腹または空腹時にはたらく抑制性または興奮性神経の活動量に、VT神経がどのように関与するか調べる。3)VT遺伝子欠損が絶食に伴う大胆行動や摂食調節にどのような影響を及ぼすか調べる。