研究課題
基盤研究(C)
流通大型化の中で地方都市の中小規模卸売市場は集荷の困難性に直面している。その対応として、これらの市場群は小規模生産者を集めて独自に産地を形成し、他地域にあって同様の課題を抱える市場と相互に転送することで品揃えを確保している。この研究では、地方都市の中小規模卸売市場の産地育成機能に着目し、第1にその到達点と成立条件を解明する。さらにそれを踏まえ、第2にそれらの市場間連携による集荷戦略を品揃え形成の観点から明らかにする。これまで、単発の産地卸売市場について事例分析が多くあるものの、地方市場間の互恵的な転送ネットワークという視点から捉える点が本研究の独自性といえる。