研究課題
基盤研究(C)
中山間地域農業を支える開水路型農業用水路は,重要な社会共通資本であるにもかかわらず,体系的な整理がなく,とくに山腹水路についてはその定義にも曖昧さが残されている.そこで,本研究では水路区間における山間部を定量化し,山腹水路区間の考え方を整理した上で,数量的に定義することを目的とする.具体的には,局所3次元計測により,水路両岸の地形起伏の情報を取得して,傾斜指標およびその算出アルゴリズムを開発する.傾斜指標に加え,迂回度指数などの水路の形態的指標と地形指標を600路線以上の用水路で算出・分析して,用水路の類型化を目指す.