研究課題
基盤研究(C)
地球温暖化に起因する高温障害により穀物生産の収量・品質が悪化する。しかし、穀物の収量・品質は受精から登熟までの時期・期間およびその間の環境要因の変化が複雑に関連し決定されるため、統合的に解析することが困難であった。本研究では、X線CT (Computed Tomography) 装置を用いて穀物の登熟ダイナミクスを非破壊計測するシステムを構築する。子実への光合成産物の分配・高温障害の発生時期および部位を定量的に計測することにより、高温障害が発生する生理的なメカニズムを明らかにする。また、高温感受性が高い時期を特定し、作型の調整などを含めた作物生産への応用に繋げる。