研究課題
基盤研究(C)
ラムサール登録地であるベトナムのスァントゥイ国立公園は、絶滅危惧種の鳥の貴重な生息地であり、多くの住民の生計源にもなっている。2014年に地元政府は粗放的な養殖業から集約的養殖業へ転換することを決定した。これは地域の経済格差を広げるだけでなく、環境への負荷も大きくなることが予想される。地域経済を潤すためにどの程度の土地利用の転換ならば環境への負荷も最小限に抑えることができ、どの点が環境を大幅に改変してしまう転換点なのか。本研究では、農家への調査を元に、土地利用変化をシナリオとして組み立て、環境負荷も考慮に入れて農家の利益と損失を割り出すことにより、持続可能な農業を示すことを目的とする。