研究課題
基盤研究(C)
キチンの分解産物(糖)は化成品等の原料となる。微生物により効率的に分解すればキチンバイオマスの利活用を促進できる。この際,キチン分解能の高い微生物の活用は不可欠だが,微生物細胞の分解能を定量的に調べる方法がない。これは,キチンが不溶なため濁度で生育を調べられないこと,キチンを分解するために分泌される酵素群が微生物毎に異なること,酵素が相乗的に働くため個別の酵素解析では分解能を定量化できないことによる。他方,資化時の代謝熱を計測すれば,分解酵素群の差異に伴う資化活性の違いを発熱過程の違いとして捉えられる。本研究では,代謝熱測定を用いて微生物細胞のキチン分解能を直接定量化する新規解析法を開発する。