研究課題
基盤研究(C)
養鶏業界では異常に硬化した胸肉が多数発現し,商品価値が乏しいために廃棄されている.異常硬化胸肉を発現した個体は酸化ストレスを原因とした慢性的な炎症反応が生じているにもかかわらず体温が低いこと,骨格筋の熱産生に関わる因子であるUCP3遺伝子の発現量が少ないことを確認している.そこで,本研究では,異常胸肉の発現におけるUCPの影響の解明,ならびに胸筋におけるUCP3発現量と酸化ストレスの関連性について明らかにすると共に,鶏の脂肪酸代謝を加味した異常胸肉発現抑制技術の実装を試みる.本研究の成果はこれまで検討されてきた飼養条件よりも革新的な飼養方法の開発につなげることができる