研究課題
基盤研究(C)
夏季高温下での牛受胎率の低下は大きな問題であるが、解決策は未だ示されておらず、安定的な子畜生産のための喫緊の課題となっている。本課題では胚側からのアプローチによる夏季受胎率改善効果を図ることを目的とし、受胎性の高い体外受精胚の凍結保存方法について検討を行う。これまでに細胞のストレス耐性に重要な役割を持つことが報告されてきたヒートショックプロテイン(HSPs)に改めて着目し、HSPs過剰発現を誘導することで耐凍性並びに融解後の耐暑性を高めた牛胚凍結技術を開発し、夏季の胚移植による受胎性改善を目指す。