研究課題
基盤研究(C)
2020年以降、国内では高病原性鳥インフルエンザが問題になっているが、他にも鳥マラリアなどの住血原虫感染症が発生しており、特に本来の宿主ではない鳥種の死亡例があり、伝搬様式などの基盤的知見の継続的な収集が必要である。これまで申請者は国内の鳥類における住血原虫の感染状況および伝播経路を解明してきた。海外ではシラミバエも住血原虫を媒介することが知られているが、国内のシラミバエにおける原虫保有状況は不明である。そこで本研究では原虫感染鳥類が生息する地域のシラミバエから原虫検出を試み、希少種を含む野鳥や飼育下鳥類の獣医学的管理に貢献する知見を得ることを目的とした。