研究課題
基盤研究(C)
めん羊は、肉用、乳用および毛用とその用途は多岐にわたり、管理された放牧地ではなく、荒れた環境であっても比較的容易に育成が可能であることから世界的には牛や豚よりも主要な家畜となっている。そのため、世界的な気温上昇など環境が大きく変化している現代において、持続可能な畜産物生産を行うには、めん羊の遺伝的特性の有効活用が求められている。しかし、家畜改良のために牛や豚で実施される経腟人工授精(AI)は、めん羊では受胎率が極めて低いため、世界的にも普及していない。本研究は、世界的に研究報告は多いにも拘わらず、めん羊の経腟AIが未だに確立されない原因を究明するとともに、新たなAI法の開発を目的とする。