研究課題
基盤研究(C)
鳥類は、哺乳類に比べて免疫に関連する遺伝子数が少なく、一つの分子が複数の役割を担う免疫システムを構築していると考えられている。哺乳類には、自然免疫関連ユビキチン様分子の一つであり、抗ウイルス活性が報告されるISG15が存在するが、鳥類のゲノムにはISG15遺伝子のオーソログが存在しないにもかかわらず、ISG15修飾システムに関わる酵素遺伝子群のオーソログは保存されている。本研究では、鳥類のもつ独自の免疫系に着目して、ISG15を補完するユビキチン様分子を同定し、このユビキチン様分子によるタンパク質修飾システムがウイルス感染に与える影響を解析する。